利尻島【Photoでみる観光(南浜湿原)】

【遊歩道で気軽に楽しめる南浜湿原】

海の近くにあるこの小さな沼は「メヌウショロ沼」と呼ばれ、高層湿原として小さいながらも貴重な沼で知られる。5月のミズバショウを皮切りに、6月のワタスゲ、7月のカキツバタそして8月のタチギボウシと花のリレーが見事に渡され、最後はサワギキョウなどで沼を彩る。

ここはオタトマリ沼と違い、大きな駐車場や土産店が並ぶ観光スポットとは違い、乗用車が数台止まれるほど。道を走っていると見落としてしまうくらい小さな入口だ。だからこそ、知る人ぞ知るといった感じで、自由に気軽に自然散策できる人気スポットとして注目を浴びはじめている。

ハイシーズンにともなると近年は、団体バスも数多く見受けられるようになり、個人客だけではなく、ツアー団体客もネイチャーガイドさん達と一緒に訪れて“花”を楽しんでいる。

ネイチャーガイドさんの手にかかると、自然がそのままテーマパークに早変わり。花に興味がなかった人でも「へぇ~、そうなんだ」とネイチャーガイドの話を聞くたびに、花や植生に気づけば引き込まれてくるから不思議なのである。絶対にネイチャーガイドさんと行くべき場所であろう。

ネイチャー商品を数多く取扱いし、観光客の皆様からたくさん好評価を頂いているのが、利尻はなガイドクラブ。そして少人数を取り扱う女性ガイドさんアイランドタイムはリピーターも多く、根強い支持を得ているガイドさんだ。どちらも「花」はもちろんの事、「星空」なども取り扱い、地元の学校や団体からもガイドを頼まれるガイドさん達だから、まちがいなく安心だ。

【観光案内所で配布しているトレッキングコース」
【春の訪れを告げるミズバショウ】

遊歩道コースは、沼を徒歩一周する約30分ほどのコースと、その奥にある湿原の中を散策できる徒歩約60分のコースの2つで構成されている。遊歩道は大変歩きやすいが、人ひとりが通る幅である為、注意が必要となる。特に人とのすれ違いなどは「ゆずり合い」を心がけたい。決して、花を摘んだり、遊歩道から降りたりして植物の上に立たないマナー守りたい。装備としては軽装で十分なのだが、雨の日や雨あがりなどは滑りやすいので、足元には注意をお忘れずに。