利尻島【Photoで見る観光スポット(鴛泊灯台)】

【初代の鴛泊灯台の心臓部であるライト】

稚内からHLFハートランドフェリーで利尻島へ向かうと、一番最初に目にするのが到着港である鴛泊港の横に高くそびえる岩の上にある白亜の灯台が目に入る。これが鴛泊灯台だ。その歴史は古く明治25年までさかのぼる。

初点灯は1892年12月15日。切石を積み上げ白く塗装された灯台は当時の北海道では初の石造灯台。一つひとつ丁寧に積み上げられており、後にも先にも北海道内ではこの鴛泊灯台だけだったとわかった。

残念ながら現在の鴛泊灯台はその姿を鉄筋に変えた白い灯台。1953年(昭和28年)9月24日に改装され、高さ9.4㍍ 灯高76㍍、光達距離21.5海里(約40㌔)となり、昭和51年までは灯台守として職員が住み込みで管理していたらしい。

さて話を戻し、この初期灯台(白黒画像)のガラスの中央にある灯器が、なんと利尻富士町140周年に合わせて、久しぶりにふるさと利尻富士町に戻ってきたのである。それがトップ画像の灯器である。当時の技術力や工夫などでフランス製のもの。現在利尻富士町のカルチャーセンターりっぷ館に展示されているので、ぜひ見てもらいたい。

さて、現代では日本財団と日本ロマンチスト協会の「海と灯台プロジェクト」の一環として、「恋する灯台プロジェクト」が継続。日本全国で40灯台が認定を受けいてるが、2019年に新たに9つの灯台が認定された。その最北の恋する灯台に、この鴛泊灯台が選ばれたのだからうれしい。

来島する皆様も必ず目にするこの鴛泊灯台は、鴛泊フェリーターミナルから岬のふもとまで徒歩5分ほど。高さ93㍍のペシ岬にある。登り片道で約20分ほどで頂上だ。軽装で登る事ができる。

頂上まではいかずとも、中腹から見下ろす鴛泊港と利尻富士が見える景色は、抑えたい観光スポットだ。

このペシ岬のふもとにはホテルや旅館などがあるが、趣のある島ならでのお店がある。一級品の利尻昆布をふんだんに取り入れたお出汁のお店りせんを紹介したい。品揃えも豊富で、お土産品としても人気の一品は724円~の「いちのおだし」「にのおだし」「さんのおだし」が好評だ。利尻富士町のふるさと納税品にもなっているから、ぜひ購入してお試しあれ。

明治25年 鴛泊灯台
灯器の回転部