利尻島【Photoで見る観光スポット(姫沼)】

利尻山の逆さ富士が見られる名所 姫沼

現在、稚内からの玄関港である鴛泊港から道道108号を鬼脇地区方面へ走っていくと、姫沼入口の看板が目に入る。そこを右折し、舗装された登坂を上がっていくと、乗用車であれば10分ほどで姫沼駐車場に到着。車を止めてから5分もあれば、名所姫沼湖畔にたどり着く。人造湖とは決して思えぬほどの神秘さを漂わせる名湖である。利尻島に来たからには絶対に外してはならない観光スポットだ。

早朝から午前の姫沼はその所在場所と日が差す方向から、「逆さ富士」がもっとも綺麗に見えるおススメの時間帯。早起きして早朝散策にでかけてみると、文字通りの「散策」を体感できる良いところだ。早起きは三文の得というが、この言葉がぴったりという観光名所は利尻島内でも一番である。利尻島のネイチャーガイドさんもおススメのこのスポットは、いずれのガイド会社も姫沼早朝ツアーを取り扱っている。その中の一つ利尻はなガイドクラブのツアーも一人からの参加も可能な混乗プランなども用意されている。

姫沼は姫鱒を放流した沼ということにちなんで、姫沼と名づいたところは周知している方が多いと思うが、大正3年頃からすでに水力発電所建設の水源として検討されていた記録も残っている。水源確保のために大正5年に湾内青年団(40名~50名ほど)が水のせき止めを土嚢を積み、貯水の成功をみた。これが周囲の緑豊かな樹木と利尻富士を湖面に浮き上がらせたから想像以上の成果であった事はいうまでもない。

この湾内の青年団員の幹部一名をカワチップ(姫鱒)の養殖をしている(当時)千歳孵化場へ派遣。5万粒の卵を購入し帰島後に見事に孵化をさせ沼へ放流した。

第二次世界大戦期に入ると憩いの場でもあったこの姫沼も例外ではなく、成長したカワチップは村民の食料確保による乱獲でそのほとんどが全滅というう憂き目にも遭う。

この壊滅状態となったカワチップの様子を憂い、のちの姫沼管理者となる木村喜三郎という方が自費と投じて鯉や鮒の養殖を少しづつではあるが放流したらしい。

以後、しばらくの間、彼は姫沼に来られた方々を少しでも楽しめるようにとの思いからボートと貸出したりと、島の憩いの場を取り戻す事ができた。

現在はボート貸出などはおこなってはいないが、歩きやすい木道が整備され、軽装で姫沼周囲を回る事ができる。そこで見る高山植物やお花を見ると心身ともにリフレッシュができるのである。

文献参照:古川 恭司 氏 『姫沼ものがたり』より

【緑の樹々の中に歩きやすい整備された木道を歩く現在の姫沼】